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【レビュー】デイ・オブ・ザ・デッドの見どころ?それは伍長の可愛さだよ【ネタバレだらけ】

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このまえ観たポケモンが期待以上の良作だったため、ここいらでバランスを取っておかないといけない。そう思った私はいそいそとB級映画探しに精を出しておりました。

映画熱が上がりすぎてしまうと、いざ駄作に出会った時・裏切られたときの虚脱感が凄まじいことになってしまうんですよね。

なので良作を観た後は程々の駄作を観て体内の映画熱をプラスマイナス0、フラットな状態にしておく必要があるんですよね。わかりますかね?この感覚。

 

ということで今回、目を付けたのが『デイ・オブ・ザ・デッド』というゾンビ映画。ゾンビものはB級、C級の作品が豊富に揃っているので期待したいところ。

視聴前に少しだけ本作について調べてみると、どうやらゾンビ映画界の巨匠ジョージ・A・ロメロの『死霊のえじき』という映画のリメイク作品らしい。宣伝文句も正統な後継映画を謳っている。

がしかし、オリジナルからは大幅に設定が変更されていることがわかり、なかなかの純度のクソ映画に仕上がっている様子。こいつは期待できるぞぉ(ワクワク)

 

ありがとう!期待通りのクソ映画です!

映像自体は割としっかりパニックホラーをしていて、王道の展開なんかもありつつ、内容もシンプルで分かりやすいため、それなりには楽しめた。仕事終わりに疲れ切った脳でボーッと観る分にはなかなかGOODかもしれない。

とまぁ、褒められる部分はこのくらいのもんで、基本的にはほぼツッコミどころしかないまごうことなきクソ映画でした。よっしゃ期待通り!

 

『死霊のえじき』という映画はもともと軍隊VSゾンビという構図で作りたかったものらしいのだけれど、残念ながら派手にドンパチやるほどの予算が取れず、仕方なく質素なものに仕上げたらしい。

ならばと監督のスティーヴ・マイナーがロメロの意思を継ごうじゃないかと意気込みそれなりに予算を投じて大真面目にやった結果、本気で怖がらせようとしているのに乾いた笑いが出てしまう救いようのないクソ映画に仕上がってしまったようだ。

この監督の独自の解釈モリモリの内容こそが事前に確認していた「オリジナルからの大幅な設定変更」という評価に繋がっているのだろう。大幅な設定変更と言うのはよく言ったもので、実際はただ単に解釈を誤っただけである。そのためロメロ節はこれっぽっちも継承されておらず、本作は『死霊のえじき』とは切り離して観るのが正しい楽しみ方らしい。正統な後継作品とはいったい。

 

簡単なあらすじとしては、コロラド州の田舎町で風邪のような症状の伝染病が流行し始める。この大規模な感染病を危惧した軍が演習と称して街を封鎖する。

軍に所属するサラ(主人公)と部下のバド、そしてサラの弟であるトレバーとその彼女のニーナは、同じく風邪の症状が出ているサラを近くの病院へ連れていくが、そこは多くの患者で溢れかえっていた。

そうこうしているうちに患者の1人がゾンビ化し、瞬く間に病院内はゾンビパラダイスに。逃げている途中にサラの同僚であるサラザールも合流し、ゾンビパニックと化した街からの脱出を試みる…というもの。

あらすじだけ見ると王道のゾンビパニックホラーなのだが、要所要所でツッコミどころがあるのが本作。

 

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このあとすぐ大パニックになります

 

まず主人公のサラの持つ拳銃には弾が込められていない。物語内ではそれを不思議に思ったバドが理由を尋ねるが、サラは「長い話になる」とだけ言ってごまかすわけです。

おぉ、ここが伏線なんだな?この設定があとあと活きてくるんだな?と思わせておいて、この設定は最後の最後まで回収されない。それどころかゾンビパニックに対抗するためにガンショップで武器を山ほど調達し、ゾンビに向かって撃つべし!撃つべし!

強いて言えばエイムがウンコだったので、きっと長い話ってのも、いくら練習しても銃の扱いが上手くならなかったとかきっとその程度のもんなんだろう。

 

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完全にヤる目をしている。これは殺る目です。犯る目。でもかわいい。

 

そのうえ、最初はゾンビを避けて車を運転するサラ。これに対しサラザールは「なんで避ける必要がある?相手は死体だぞ?」と憤るわけだが、それに対しサラは「これでも元は人間だし…」と聖人っぽい返しをしていた。あぁ、こういう心の葛藤みたいな人間ドラマを見せてくれるのね…と思いきや、数分後には躊躇なくゾンビ化した母を轢き殺すサラ。そこに葛藤はない。せめてブレーキを踏め。

もっと言うと、本作のゾンビは身体能力が凄まじいことになっている。全速力で走るのはもちろん、壁を走ったり、ノーモーションで大跳躍したり、天井をカサカサ這ってきたりする。あとスローモーションを多用する謎演出がシュールの極み。

2008年に公開された映画なので現代に比べて映像のクオリティが低いのは仕方ないとは言え、全編通してシリアス路線を貫いている映画でまさか声を出して笑うことになるとは思わなかった。卑怯だわ。

 

まだまだ出るぞ!ツッコミポイント!

・洋画のB級パニックホラーは冒頭にセッ○スしがち

・ゾンビウイルスの設定の詰めが甘い

・無意味に多用されるやたらグロい捕食シーン

・話が進むにつれ雑になっていく演出、低予算感まるだしのクソCG

・ゾンビの知能が高いという設定が活かしきれない

・ハンヴィーが肉塊製造車と化しててワロタ

・バドがギリギリで自我を保ってたのって、まさか傷口に消毒液をぶっかけたからじゃないよね?

 

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恋するゾンビは斬新。しょうがないね。伍長かわいいもんね。

 

・炎で頭が爆発したり、一瞬で炭になったり、朝日を浴びた吸血鬼かな?

・伍長が美人だし勇敢だしあと任務と私情を混同してかわいい

・研究所のデザインといい、細菌兵器が突然変異して...という王道の展開といい…。バイオハザードの外伝かな?

・研究所の通路を丸ごと焼き付くす超火力の火炎放射のなか、なぜか無事な主人公たち。やはり主人公補正は偉大だ。

 

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既視感満載の研究所でクズ野郎を追いつめる2人

 

恵まれた設定から産まれたクソ映画

ロメロ監督作品の後継という謳い文句、シリアス路線にもコメディ路線にも舵を切りやすいゾンビもの、シンプルかつ王道の設定、強すぎるゾンビの恐怖、etc…

ここまでの要素が揃っているのにも関わらず、なぜこんなクソ映画が産まれてしまったのか。ド定番の食材をふんだんに使って説明書通りに作ったカレーがクソマズいくらいの衝撃。ロメロに寸胴鍋でブン殴られても文句言えんぞ。

 

ということで本作はボーッとゾンビものが見たい、中身スッカスカで考えなくていい映画をなんとなくみたいという人にオススメです。1時間20分を無駄にしたい方は是非。